exchange contract
為替予約
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貿易取引にあっては、為替相場の問題が重要な意味をもつ。輸出入契約が成立しても、その契約成立時から輸出入代金の受払いを完了させるまでには、相当の時間がかかる。そこで、もし、この期間のあいだに為替相場が大きく変動でもすれば、外貨建ての契約にあっては、当然受け取るべき、または支払うべき自国貨建ての代わりの金が相違してきて、安定した輸出入の採算がとれないばかりか、不測の損害さえ被ることになる。そこで、貿易業者は、輸出入契約の成立と同時に、将来受渡しをする為替を、一定の為替相場により一定の時期に受払いすることを為替銀行と取り決めておく。こうした為替の予約によって、貿易業者は為替相場変動上の危険(Exchange Risk)からのがれることができる。したがって、為替の予約といっても、3日間くらい以内に受渡しされる直物為替(Prompt Exchange; Spot Exchange)の契約ではなく、先物為替(Forward Exchange)予約ということになる。為替の予約には、買い予約(Buying Contract)と売り予約(Selling Contract)とがある。このばあいの買いとか売りとかいうことばは、すべて、銀行の立場からみたばあいのよび方である。すなわち、輸出者が船積み後に獲得できるはずの外貨を、為替銀行が買い取って、代わり代金を自国貨で支払うときの換算率の予約が買い予約である。また、輸入者が外貨を銀行から買うばあいは、銀行からみると外貨を売ることになるので、そのときの換算率の予約が売り予約である。